2008年04月12日
オープンガーデンオブ信州

“‘オープンガーデンオブ信州‘とは、長野県を中心とした庭を愛する会員の組織です。
もともとオープンガーデンとは、イギリスで始まった庭の公開を目的する活動のことです。
この写真は本家イギリスに習ったイエローブックと言って、公開OK(期間限定もアリ)の個人邸やお店、会社のお庭がたくさん載っています。
会員になるには、自分の庭をオープンしなくても大丈夫。
庭を見て歩くのが大好きな方たちも大勢参加しています。
私も見学専門の会員。
しかもオープンガーデンのトップシーズン(多くはバラの咲く6月)は、私の仕事もトップシーズンなのでなかなかオープンガーデンを見に行けません(;_;)
でも長野県は全国的にも有名なオープンガーデンがたくさんあるんです!
私もイエローブックで、前から行きたかった庭のオープン日をチェック☆
楽しみだなぁ。
こういう集まりに出席すると、私なんてまだまだ若輩者。
人生の先輩方がほとんどで、今日のおいしいランチバイキングも「あ〜欲張ってたくさん取り過ぎちゃった(>_<)」と言うと、周りのマダム達が「まだまだ若いんだから、いいのよ」なんて言われちゃって、いい気分になってます♪
(そして、やっぱり食べ過ぎた…)
講演会もあり、講師は造園芸家の二宮孝嗣さん。
世界最高峰のガーデンショーである『チェルシーフラワーショー』を始め世界各国で活躍されている方で、お話もとっても興味深かったです。
その中で私の心に残ったお話が二つ。
一つは「人間は左側に心臓がついているから、本能的に(心臓を守るために)左が閉じていて右が開いている空間が心地よい」ということです。
例えば、両脇に壁の道を歩くとき、右側を歩くより左側を歩く方が、敵に心臓側を狙われないような気がして落ち着くらしいです。
コレが庭造りにどうつながるかというと、左側に入り口があって右奥にフォーカルポイント(庭の中心になる場所。シンボルツリーとか滝とか)があると、心理的に落ち着くそうです。
個人邸だと、なかなか難しい場合もありますが、イベントガーデンではそういう事をとても意識するそうです。
二つめは、「植物をよく知ろうとすること」だそうです。
これはとても私にとって耳が痛い…。
私には『植物は商品』『仕事は効率よく行い、時間内に終える』という考え方がいつの間にか染み着いていて、最近深く反省したところだったから…。
先月、バラクライングリッシュガーデンで作った丸い寄せ植えの話を書きましたが、その後、私の作ったものと一緒に行った友人の作ったものの成長が、明らかに違うのです。
お世話は友人がしてくれているので栽培環境は同じなのに…。
その時に友人は「あわさんは職人だから何が何でも仕事を仕上げなくちゃいけない、という気持ちがあるのもわかる。でも作業が途中で終了になっても、ていねいに仕上げてくれた方が私なら嬉しいな…」と教えてくれました。
私の作った寄せ植えは、確かに早く仕上がった。
でも、仕上げることに一生懸命になっていた。
あとから見れば、隙間の水ごけが飛び出してたり、株が根を張るよう切り戻したのも切りすぎでなかなか新芽が上がって来ないのでした。
「花フェスタ用なのにどうしよう。経費出してもらったのにどうしよう…。」いまだに悩んでいたなかの、二宮さんのお話。
あ〜、私って本当に植物を大切にしていない…と、かなり反省しています。
プロなのに、こんなことを公表するのもどうかと思いますが、今後は『植物も人も大切にするガーデナーになる』と改めてここに決心します!
Posted by :あわ: at
19:36
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